DTM向けの防音室の選び方

アーティクル

今回の記事では『自宅でもDTM環境を作りたい!』とお考えの方に向け、DTM用途での防音室の選び方を解説します。

選びかたの軸や、DTMにおすすめのモデル事例も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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【性能編】減衰値は計算が必要

防音室を選ぶ上で一番大切になるのが防音性能ですが、DTMにおいては明確に『Dr-XX以上がオススメ』といった基準を決めるのが難しいです。

通常の楽器や、声の防音であれば、小さくしたい音の一般的な音量や周波数に目安のラインがあるため、防音性能の目安も決めやすいですが、DTMは作られる楽曲によって周波数も異なり、機材によって音量も異なります。

そのためまず現在
①どの程度の音域の音を、どれくらいの大きさで発しているのか
②その音を、どの場所で、どの程度の音量まで小さくしたいのか
という順序で性能を選んでいく必要があります。

編集長 前村
編集長 前村

音域や、音量は簡易的にではありますが、スマホアプリでも計測が可能です。iPhoneであれば『騒音チェッカー』や『Sonic Tools』などがオススメです。

現状の音の性質を把握できれば、あとはそれらをどの地点でどれまで小さくしたいかという観点で逆算すればOKです。特にウーファー等を利用される方は、比較的低音の大きな音が出るため、より専門的な防音対策が求められます。

例えば私のMacのスピーカーでの話になりますが、最大音量で再生した場合、おおよそ音量は90dB、周波数はおおよそ1000hz〜2000hzの中音域〜高音域の音がでていたため、これらを防音室の外で小さい話し声(=50dB)クラスまで小さくしたい場合は、Dr-40の防音室を導入するのが望ましいということになります。

種類防音性能費用目安
簡易型Dr15〜Dr3015万円〜35万円
ユニット型Dr30〜Dr5030万円〜200万円
リフォーム型Dr40〜300万円〜

詳しくは『防音室の選び方』でも解説しているので、参考にしてみてください。

計算がややこしい、、という方は

編集長 前村
編集長 前村

防音性能の検証動画がありますので、これらも参考にしてみてください。1つ目の動画はカワイナサール(Dr-30)、2つ目の動画はヤマハアビテックス(Dr-35)になります。

【サイズ編】1.5畳以上の防音室がオススメ

DTMの場合は、最低でも1.5畳以上の防音室を選ばれるのがおすすめです。

  • 中にDTM環境(最低限デスクやPC等)を置ける必要がある。
  • 長時間作業する場合はエアコン等を設置する可能性がある。

一部の機材は防音室の外に置くことで解決できますが、特にエアコンについては最低1.2畳以上で、かつ木材など堅牢な壁素材の防音室でないと取り付けるのが難しいです。

将来的に少しでもエアコンを取り付ける可能性がある場合は、小さいサイズの防音室や簡易的な防音室では取り付けが難しいため、注意が必要です。

配線・空調・換気は注意が必要

サイズ・性能以外にDTM時の防音室選びで気をつけたいポイントは、機材の配線・空調・換気扇になります。

注意点
①配線一部の機材を外出しにする場合には、配線穴の開口や端子増設が必要。
②空調エアコンを取り付ける場合は1.2畳以上のユニット型防音室が必要。
③換気扇防音室内で長時間収録をする場合、収録時は換気扇の音に注意が必要。

空調(エアコン)についてはサイズ編でお伝えしたので割愛し、配線・換気扇について書こうと思います。

まず配線については、小さい防音室で多くのDTM機材を利用したい場合、一部の機材は防音室の外に置かれるパターンがあります。外に置くことによって、防音室をより安価な小さいサイズで対応することができますが、配線穴の開口や端子増設が必要になります。

また換気扇についてですが、ほとんどの防音室は密室になるため換気扇がついています。基本的に利用時は換気扇を常時ONで利用しますが、音が発生するため、収録・録音を行う場合は注意が必要です。特に夏場などでは30分以上換気扇を止めると室内が非常に高温になるため気をつけましょう。

【事例】DTMにおすすめの防音室

ヤマハアビテックス

ユニット型防音室の王道モデル、ヤマハのアビテックスです。

本体が木材やグラスウールの複合素材からできているため、防音性能も高く、エアコンや配線穴や端子穴増設などの加工も行いやすいです。

1.5畳以上でも様々なバリュエーションのサイズが用意されているため、入れる機材の数などに合わせて自由にサイズが選べるのも特徴です。

また引越しの際にも解体・際組立が可能なため、将来的に防音室を持ち運びたい方や売却予定がある方にもオススメです。

リフォーム系防音室

部屋の一室を丸々防音室に改装してしまうタイプの防音室になります。

建物ごとに個別に設計を行い施工するため、再移設や売却ができず、費用も高額になりやすいですが、Dr-50以上など、高い防音性能を求める方や、換気や空調など、室内の設備も自由に決めたい方にオススメです。

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著者情報

中古防音室JP代表 前村孟

中古防音室JP代表(公安委員会60107R070043号)。防音室に関する中古防音室JP公式YouTubeチャンネル運営。サウンドソムリエ2級(登録番号2-JP000183)。

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