宅録向けの防音室の選び方

アーティクル

今回は宅録利用で防音室の導入を検討されている方に向け、防音室選びの基準やコツをお伝えします。

宅録では通常の防音性能以外にも注意が必要なポイントが複数あるので、ぜひ防音室選びの参考としていただけると幸いです。

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宅録向け防音室選びのコツ

宅録向けの防音室選びでの注意点は、主に以下の3観点です。

  • ①外→内の遮音
  • ②内→外の遮音
  • ③音の反響コントロール
  • ④サイズおよび空調環境

それぞれ細かく見ていきます。

①外→内の遮音

まずは外→内への遮音です。例えば自宅で宅録を行いたい場合、外部の音(救急車の音や電車の音、近隣住民の騒音など)をなるべくカットする必要があります。

基本的に市販の防音室については、内→外の遮音性能をベースに性能評価がされているため、完全に同じ性能が外→内の遮音性能でも発揮されるわけではありませんが、内→外の防音性能が高いほど外→内の防音性能も高くなりやすいです。

基本的に環境音が大きい場所にお住まいの方は、外→内の遮音も考えて防音室を選ばれるのがおすすめです。

②内→外の遮音

深夜など時間を問わず収録したいなど、外への音漏れを考慮したい方は、内→外の遮音も考慮する必要があります。

現在どのような音域・音量の音を発生していて、それをどのレベルまで防音したいかという基準で防音性能を選ぶ必要があります。例えば簡易的に現在80db前後の音を出していて、それを50db前後の音まで小さくしたい場合、Dr-30の防音室を導入すればOKということです。

詳しくは『防音室の選び方』で解説していますので、合わせてご確認ください。

ここでは簡単にDr-30、Dr-35の防音室でどのくらい音が減少するか検証した際の動画を置いておきます。

③音の反響コントロール

続いては音の反響について。音を発すると当然室内であれば音が反響するため、マイクや壁の位置関係によって、音の乗り方が変わります。

収録内容によって、音を響かせたい方や、逆に音を全く響かせずに収録したい方など、ニーズは様々かと思います。また音楽系に限らず、ナレーションや解説系の収録でも、反響のコントロールは音声の聞きやすさに直結するため、非常に大切なトピックとなります。

特に壁の向きや壁の角度が複雑になればなるほど、反響のコントロールは難しくなるため、まずは立方体のような簡単な形で空間を作り、その内部で吸音材を入れたり抜いたりして、最も綺麗に音が乗るような配置を検証されるのがよいでしょう。それでも理想の音にならない場合や、最初から音の環境にこだわりたいという場合は、防音専門の工務店に相談されるのがオススメです。

左が『ヤマハ-アビテックス』右が『カワイ-ナサール』の吸音材

ユニット型の防音室の多くは純正の吸音材が付属しています。特にナサールについてはカーテンのように吸音材の位置を自由に動かすことができるので、音の反響調整を頻繁に行いたい方にはオススメです。

④サイズおよび空調環境

サイズに関しては、基本的に宅録利用であれば、当然防音室内に置く機材の量にもよりますが、極論0.8畳モデルからでも運用が可能です。

0.8畳前後の小さい防音室では、エアコンや多くの機材の設置は難しいですが、狭い場所でも設置が可能で、費用も大型の防音室と比べて安く導入が可能です。

左が換気扇、右側がエアコン(セフィーネNS-1.2畳)取付事例

特にASMRなど、小さな音を収録されている方はノイズを減らすため、PCは外置きで、エアコンも当然利用せず、収録時は換気扇もOFFにした上で短期集中で収録される方が多いです。このような方は費用をかけて大きい防音室ではなく、最初からあえて小さい防音室を導入されるケースがあります。

一方、防音室内に長い時間いる予定で、換気扇やエアコンなどの空調音は許容できるという方は、エアコンが設置可能な1.2畳以上の防音室を導入されることが多いです。

【予算重視】簡易型防音室

費用10万円〜30万円
性能〜Dr30
サイズ0.5畳〜1畳前後

簡易型防音室はまずはとにかく安く、個室型の防音室を導入したい!という方にオススメです。

ダンボールやプラスチック等の素材から作られているモデルが多いため、重量も軽く、引越しの際も自分で移設ができる設計となっています。

一方当然ユニット型と比べると、素材や重量の違いから防音性能が劣ります。また1.2畳以上のモデルでも本体強度の問題から、エアコン等の設置は難しいため、短時間での利用を想定されている方にオススメです。

【高コスパ】ユニット型防音室

費用30万円〜200万円
性能Dr30〜Dr40
サイズ0.8畳〜4.9畳

ヤマハのアビテックスやカワイのナサールなど、ユニット型と呼ばれる防音室です。

簡易型よりは少し高額ですが、その分防音性能も高いのが特徴です。1.2畳以上のモデルではエアコンをつけることも可能です。また、引越しの際も解体・際組立が可能なため、新居に持っていくことが可能です。

長時間利用される予定の方や、一定以上の防音性能を求められる方にオススメです。

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著者情報

中古防音室JP代表 前村孟

中古防音室JP代表(公安委員会60107R070043号)。防音室に関する中古防音室JP公式YouTubeチャンネル運営。サウンドソムリエ2級(登録番号2-JP000183)。

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